一般に、放射線や熱雑音を利用して生成したハード(物理)乱数 は、真性乱数であると信じられおり、国内外で無数の物理乱数生成器が販売されてい る。しかしながら、物理乱数が必ずしも真性乱数とは限らない。事実、物理乱数生成器 を用いて、いろいろな非真性乱数を自由に再現することができる。 一方、物理乱数であれば、真性でない乱数でも、既存の擬似乱数 検定法の総べてに合格する。(合格しない物理乱数は論外 ランダムとは何か?ランダム性を数学的に定義することは困難である。しかし、ランダム性の定義は物理学では明瞭である。 「ある現象において、 個々の事象が他の事象と独立に起こっている現象をランダムな現象(統計的変動)とい う」 ランダムな現象であれば、その事象が起こる時間間隔tの確率密度はP(t)は、その事象が起こる平均の時間間隔T0の指数分布[P=[exp(-t/T0)]となる。これをポアッソン到達と云う。この「ポアッソン到達」のみを原理に、真性乱数の生成、真性ではない乱数の生成。擬似乱数検定法の検定を議論する。 また、当日乱数生成器のデモも行います。これは、パチンコ用LSI開発の大手である(株)エルイーテックと共同で開発したもので、USBメモリーのような形で、毎秒1Mバイトと13Mバイトの2種類の生成器があります。