近年の急速な少子高齢化に伴い、福祉施設や家庭などの日常の生活空間で様々なサービスを提供するロボットシステムへのニーズが高まってきています。しかしながら、ユーザが求める多様なサービスを提供するロボットシステムは、開発体制の未整備等が原因となってコスト高のために試作品の段階でとどまっており、産業化が進んでおりません。  そこで今回は、このような問題を解決するRTミドルウェア(ロボットの様々な機能部品をモジュール化し、そのモジュール化された機能部品を組み合わせて、ユーザの要求に応えるサービスを提供するためのソフトウエア技術)と、その普及を目指して進めている標準化活動について簡単に紹介します。