日時: 3月2日(火) 15:00-
場所: 3号館4階425号室
タイトル: バイポーラトランジスターアンプと検出器の発振
講演者: 谷口敬 (岡山大学理学部)

アブストラクト:
 近年、MWPCやドリフトチェンバーなどのプリアンプに ついての記事が非常に少なくなってきている。1980年代に 確立されたと考えられる技術であるが、使用する検出器に どういうタイプのプリアンプを取り付けるべきであるかは、 すぐに誰にでもわかるものではない。また、完成した プリアンプを最適な条件で動作させるには、アンプの 動作原理の理解と充分なノイズシールドを含んだ対策が 必要である。
 今回のセミナーでは最初にバイポーラトラン ジスターの動作を簡単に紹介して、1980年代に議論された プリアンプの形式と特徴について、私見を入れて紹介する。 また長年にわたって何度も検出器の発振に苦しみ、そのたび ごとにいろいろな対策を施して発振を止めた経験から、 具体事例をいくつか挙げて、発振の原因と行った対策に ついて解説をする。