アブストラクト
エマルション技術は名古屋大学グループによるニュートリノ実験への 導入を背景に近年、飛躍的に進歩している。同時に素粒子物理学以外の分野にも活躍の場を拡げている。発表者らは2003年よりエマルション技術をがん治療用炭素ビー ムの破砕反応の研究に応用するための実験

(放射線医学総合研究所 HIMAC P152実験(以下に紹介記事あり)

http://www.kek.jp/newskek/2006/julaug/HIMAC.html

を開始し、破砕粒子同定手法の開発や炭素-水反応の荷電変換断面積の測 定を行ってきた。断面積は患者体内に生じる空間線量分布を正確に見積もるために重要な基礎データである。本セミナーでは、P152実験を事例とし、新しいエマルション技 術の医学物理分野への応用について発表する。