アブストラクト 原子核乾板は、粒子の位置測定器としては最高の解像度をもっている。その一方で、近年まで人が目視によって原子核乾板を観測する必要があり、処理できるデータ量には制限があった。 けれども、昨今のコンピュータ計算速度の向上により、大量の原子核乾板データを画像処理することが可能になった。 本セミナーでは、ストレンジネスを2つもつ超原子核の研究用に開発した画像処理技術(general scan)について話す。人の脳による画像処理方法を述べたあとに、脳を模した人工ニューラルネットワークや、テンプレートマッチと呼ばれる方法について述べる。