Abstract:
スーパーカミオカンデ(SK)を用いた太陽ニュートリノ事象の解析閾値を下げるた め、バックグラウンドの評価に関する研究を行っている。SKでは純水中に溶け込 んでいるラドンの娘核種であるビスマス214由来の電子が主要なバックグラウン ドであると考えられている。 ラドン起源のバックグラウンドを評価するために、これまでに純水中のラドン濃 度を測定する技術開発を行ってきた。本講演では、高感度ラドン検出器の開発と その応用について発表する。具体的には、検出器の較正、測定システムの評価、 ラドン濃度の測定結果、及びSKの将来の展望について議論する。
担 当:Tsutomu Mibe(tsutomu.mibe -at- kek.jp)