ASIC : ASIC開発プロジェクト
検出器システムの高機能化・多チャンネル化が進んでいます。そのため専用の様々な集積回路が必要になってきました。これがASIC (Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け専用集積回路)です。けれどいくら装置の規模が大きくなってきたとはいえ、素粒子・原子核の実験のためだけに、こういった ASICを企業ベースの大量生産で依頼することはできません。従って実験に携わる私たち自身で、必要なASICを開発設計していくことは、いまや高度な実験装置を建設するのに欠くことができません。図5は先に紹介したGEMフィルムを使った検出器用に開発中のASICの顕微鏡写真です。たくさんの電子回路が規則的に並んでいるのがわかります。横一列に並んだ回路グループがそれぞれセンサーからの信号の処理単位になります。
[図5]開発中のASICの顕微鏡写真。この小さな回路の中に、素粒子が発生する信号の増幅や処理をする機能が埋め込まれている。
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