測定器開発室について

 
 
 
 
 
 
 

1 SCD : 超伝導検出器 (2010年度より名称をSTJグループからSCDグループに変更)

本プロジェクトは、超伝導技術にもとづく革新的な検出器技術及びその周辺技術を開発・展開することを目標としている。 現在は、超伝導トンネル・ジャンクション(Superconducting Tunneling Junction, STJ)検出器、および、Microwave Kinetic Inductance Detector (MKID)の開発を中心におこなっている。 これらの検出器はいずれも、半導体検出器よりはるかに高い感度をもつ光子検出器として、ミリ波からガンマ線まで幅広い応用が期待されている。
特に、30GHzから10THz領域の電磁波(極低エネルギー光子)の検出技術は、これまで困難だった宇宙物理学の様々な革新的観測を可能とする。 本プロジェクトと密接に関連するサイエンスとして、以下の二つを挙げる。

宇宙背景放射(CMB)の偏極度測定:CMBの偏極度測定を通じて、インフレーション時に生じた重力波の存在を検証し、宇宙誕生の謎に迫ることが出来る。

ニュートリノ崩壊による光子の検出:異なるニュートリノが違った質量を持つことから、重いニュートリノはとてつもない超寿命ながら軽いニュートリノと光子 に崩壊する。この光子のエネルギーは極めて低いが、その測定によりニュートリノ質量を決定することが出来る。

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詳しくは以下のサイトをご覧ください。

STJ 活動報告2009年版 pdf